東京国立博物館で『根付 高円宮コレクション』小さくて可愛い匠の技

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根付(ねつけ)ってカワイイ!!「現代根付」のコレクションです。

国立博物館根付入口

根付は

江戸時代は実用品でしたけれど、

今はもう使われなくなってしまった・・・

と言われますけれども、

今でしたら

ストラップとして使えますよね?

他にも

スカーフにくるっと巻いて

使わないときにカバンの持ち手に留めておく、など

結構使いようがありそうなのです。

『阿吽(あうん)』

根付阿吽

一番気になった根付がこちらです。

阿吽というのは「始まりと終わり」の意味で

英語でも『Beginning and End』と題名が紹介されておりました。

「卵(イクラ)」と「魚(鮭)」

一見、卵が「始まり」で魚が「終わり」です。

しかしながら

この卵が、

イクラが「軍艦巻き」に見えるのですが・・・

「軍艦巻き」ですとタベラレチャッテ

始まりではなくて「おしまい」な気がいたしますが・・・

それならば「魚」が「始まり」なのかというと、

そうとも思えず・・・

タマゴとニワトリはどっちが先なのかな?という

歌を思い出しました。

江戸時代は言葉遊びが盛んで、

トンチとい言いますか駄洒落と言いますか

楽しげな仕掛けが効いている作品(例えば「判じ絵」)があります。

こちらの根付も洒落がきいていませんか?

匠の技と遊び心のコラボレーション!

ゆる〜く楽しく美術展

素晴らしい芸術品は

色々な解釈を受け止めることができるという

懐の深さを持っているものだと思っております。

だからこそ歴史の流れにも負けずに残っていきますし、

その作品の前で人とああだこうだと語り合って

観る人に楽しい知的遊戯のひと時を与えてくれるのです。

例えば

レオナルド・ダヴィンチの芸術品が

「ダヴィンチコード」のような映画になったりする様に、です。

一枚の絵からあれだけの世界が生み出されるンです。

なんというパワーを内包しているのでしょう!

国立博物館根付

芸術作品を見るとき、

色々な方向から想像して観てみると面白いです。

”読み(作品解釈)”が浅いのも方向が明後日なのも、

許容できるのが『本物』の寛容ということで。

とにかく、美術展へは

ゆる~く楽しく

見に行っております。

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