挿絵画家としての北斎の本領が見られる展覧会です。
2020年1月13日(月・祝日)まで開催中。
世界的に知られる浮世絵師、葛飾北斎。
東洋文庫は約50点の北斎作品を所蔵していますが、その多くは墨一色の絵本で、「富嶽三十六景」のような誰もが知る作品はほとんどありません。
しかし、最初期から晩年まで、幅広い時期の作品がそろっており、北斎をテーマとする多くの展覧会では取り上げられる機会の少ないタイプの作品もあります。
本展では、東洋文庫所蔵の北斎作品を初めて網羅的に公開し、改めて北斎の魅力に迫ります。
東洋文庫ミュージアム展覧会の案内より
東洋”文庫”ミュージアムの持っている作品ですので
ほとんどの展示品は”本”でした。
”本”の中で生き生きと描かれている北斎作品を
たっぷりと堪能できます。
墨一色であることも
マンガ慣れしている現代人には
むしろ慣れ親しんだ心地よさを感じるくらいです。
例えば
こちら↓北斎が80歳頃の作品になります。
『釈迦御一代記図会』(しゃかごいちだいきずえ)
お釈迦様の生涯をテーマとした「仏伝」とよばれるもの。
左右のページに並べて光と影を強調させたり
本を横にして見させる大胆さに
色彩のみならず
温度や動きまでもが見えるようです。
こちらの絵を見た途端
そのパワーと精神性に
ぞわっと背筋に震えが走りました。
このような作品を
80歳で書いているンですよ!
なんて素晴らしいのでしょう!!