三島和夫・川端裕人(著)
三島和夫氏は、国立精神・神経医療研究センター部長 です。
まず
題名にもありますように
「8時間睡眠が理想」というのは根拠がなく事実に反していて
もう「ウソ」だと言っても良いくらいなものだそうです。
ですから
「8時間」眠れていないから自分は寝不足だ
こんな生活不健康だなんてことはないのでした。
「自分は8時間眠れていないからダメなんだ」と
悩ませてしまう
罪作りなウソですね。
例えばナポレンは3時間、アインシュタインは10時間というように
人によって必要睡眠時間が違う、ということもありますが
年齢によっても違うそうです。
あくまでも平均値の話ですが
8時間も眠っていられるのは
せいぜい15歳くらいまで。
働き盛り(40歳くらい)なんて
たった6時間半ほどになってるのです。
ですから
8時間眠れないから不眠症だなんて
全く心配しなくて良いということでした。
もう
眠っていられる時間が
自分の必要としている睡眠時間です。
体内時計は平均24時間10分
もう1つは
「体内時計の周期は25時間に決まっている」
というのも
もう「ウソ」とのことでした。
25時間だったら、1日に1時間もずれていたら
日常生活はとてもではないですが送れないそうです。
実験室で正確に測定したところ
24時間10分くらいだそうです。
わずか10分のずれです。
こちらも平均値ですので
これより長い人(24時間30分)も当然おりますし
24時間より短い人(23時間53分)もいるのだそうです。
ですから
人によって
時間通りに就寝・起床できる人と
どんどん遅寝遅起きになっていくので
こまめに合わせる工夫をせねばならないという人がいる
もう
自分がどのくらいかを知って
それに応じた対策をするしかないンですね。
寝つきが悪い時は
「寝つきが悪い」布団に入ってもなかなか入眠できないと
苦しいですよね。
よく眠れていないと感じます。
その対策は
- 眠くなったら布団に入る
- 眠れなかったら布団から出る
- よしんばそれで就寝時間が遅くなったとしても、起きる時間は固定する
- 昼寝はしない
とにかく
バタンキュー
となるまで寝ないということです。
ところで
本に載っていたこの方法は
どんどん遅寝遅起きになっていく危険をはらんでおりますよね。
現代の暮らしは「後ろ」にずれやすい(遅寝遅起きになりやすい)
からです。
最大の理由は『光』夜の照明だそうです。
「起きる時間を固定」
しておりますので大丈夫ということでしょうか?
必要睡眠時間を6時間30分(40歳平均値)
体内時計の周期を24時間10分、1日で10分ずれていくとして
こんな感じに↓
1日目
12時入眠・6時30分目覚め(6時間30分睡眠)
2日目
12時10分入眠・6時30分目覚め(6時間20分睡眠)
3日目
12時20分入眠・6時30分目覚め(6時間10分睡眠)
4日目
12時30分入眠・6時30分目覚め(6時間睡眠)
5日目
12時40分入眠・6時30分目覚め(5時間50分睡眠)
と睡眠時間が短くなっていき
5日目の睡眠時間は70歳の平均睡眠時間ですから
6日目には耐えられなくなって
12時に眠気に襲われて
早い時間にバタンキュー、となって
元に戻るというリズムです。
なんか随分とワイルドな方法ですよね。
実際やってみて寝つきは素晴らしく良くなっていますので
その部分に関しては効果が出ております。
もう最近バタンキューです。