本『「弱くても勝てます」開成高校野球部のセオリー』髙橋秀実(著)一読感想

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いわゆる高校野球名門校ではない
あの、超進学校である「開成高校」が
甲子園大会東京予選で「ベスト16」にまでなったことがあるのです。

しかもその時の相手の国士舘高校が甲子園に出場しておりますので、

ひょっとしたらひょっとしてしまっていたかもだったのです。

今年の夏の高校野球大会が終わりました。

今回の高校野球を見ていて

なんだか点がたくさん入るなという印象を持ちました。

けっして、

東京都代表が二桁得点取られて負けたから、

ではなく、こう全体的に見ての感想です。

そして思い出しました。

大量得点をもぎ取って勝ちに行くチームについて書かれた本があったな、と。

それがこの本『「弱くても勝てます」開成高校野球部のセオリー』髙橋秀実(著)になります。

普通の高校が勝つためのセオリー?

普通の高校が野球名門校にも勝ってしまえるかもしれないセオリー・・・

かどうかは甚だ疑問です。

何故なら

開成高校は決して「普通の」高校ではないからです。

本文の中で以下のような言葉が出てくるのですけれど

意味が分かりますでしょうか。

「文系で守って理系で打つ」

「練習ではなくて実験と研究」

「必要十分条件」

「エラーは伝統(エラーは戦略の一環)」

(自分のチームの投手へ)「甘い球を投げろ!」

野球は9回裏まで何がおこるかわからない、という常套句に対して

「開成の野球に9回はない」

ポジションも

「涼しい」から外野

「投げるのは得意、取るのが下手」だからショート

「投げたくない」からファースト

「一番楽」だからサード

かと思うと

「成功率ほぼ10割」の盗塁王がいたり、

「将来はメジャーでホームラン王」を目指して東大受験する生徒がいたり。

・・・等々

十分に普通ではない様子が伺えます。

その物語の中に

一見厳しい、でも生徒を想うが故の暖かさを秘めた

監督の言葉が

随所にキラッキラッと現れます。

「生徒たちには『自分が主役』と思って欲しいんです」

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