『QUEST 結果を勝ち取る力』池田貴将(著)
やらなければならない・やりたいと思っているクエスト=課題がたくさんありますと、何をしたら良いのかわからなくなってしまいます。
一体どれから取り掛かったら良いのかと考えているだけで時間が過ぎていってしまいます。
マズローの欲求階層説をご存知でしょうか。
大学の一般教養で初めて聞きましたので、もうウン10年前に知りました。
アブラハム・マズローというアメリカの心理学者が提唱された、人間の欲望の優先順位です。
ピラミッド型になっており、下から「生理的欲求」「安心・安全の欲求」「愛情・関係性の欲求」「自己愛の欲求」「自己実現の欲求」となっております。
下にある欲求が満たされますと、その上にある欲求が生じてまいります。
「衣食足りて礼節を知る」ですね。
衣・・・洋服快適→安心安全の欲求
食・・・生理的欲求
礼節・・・人との関わり方→愛情・関係性の欲求
このピラミッドは一番上に「自己実現の欲求」が乗っております。
これだけ他の欲求と性質が異なっている気がしないでしょうか。
『価値』を表しているような『理想』を表しているような、
実際にそうであるというよりも『あるべき姿』を示している指針のような。
ピラミッド型の図で表現されておりますと、一番上にあるのものが”位”が高いもののように見えます。
そのため「自己実現」が一番価値があるものであり、他は、下層に行くほど価値がないもののように思ってしまっておりました。
何かをしようとする時、一番大切なものから予定に入れていきましょう。とも言われてもいたため、
下段のために行動するのは意味が無いように思っておりました。
『QUEST 結果を勝ち取る力』池田貴将(著)
こちらの本にも似たようなピラミッド型階層図が出てまいります。
一番上は「自己実現」です。
一番下が「健康状態」です。
またマズローの階層説?と思いましたが読み進めると違っております。
図の名称が「やるべき7つの順番」ページの小タイトルが「大切なことから順番に~」
やるべきなのは下層1段目からで、大切なのは下層1段目ほどで、優先順位一位は下層1段目。
下層ほど真っ先にどうにかしなくてはならない「やるべきで優先すべきで大切なもの」です。
「やるべきで優先すべきで大切なもの」ほど価値があるのでしたら、下層ほど価値があるということですよね。
それまで思っていたことと「逆」でしたので、とても驚いて印象に残っている箇所になります。
(マズローの欲求階層説を勘違いしていたことにも気が付かせてもらえました。価値の階層ではなくてあくまでも欲求の階層。そこに価値を見出すかどうかは人次第立場次第考え方次第。)
QUEST(クエスト)という言葉は”課題”という意味なンですね。
人生という大きな”迷宮”の中で、自分で小さな”課題”を設定して解決していく、
結局、できることは「行動をする」ことだけであって、そのための道順は「最下層」から1つずつ1つずつです。
まずは1段目である「健康状態」を正常にしようと、山に行ったり公園に行ったり睡眠時間を計測したり・・・を始めております。
ダンジョン攻略は1階から!
そのための、地図のような一冊です。
〜〜〜〜
〜追記〜
この本は、表紙の絵も素晴らしいです。
たくさんの本が並ぶ店内、思わず手を伸ばしてしまう迫力。影の深さ。
この絵は一体どなたが?
・・・(表紙裏を確認しました)
ルーベンスでした。
それは重厚感ありますよね!!
ジャケ買いした一冊です。