写真は『コートールド美術館展』の撮影可能コーナーです。
この椅子は実物です。座って写真撮影ができます。
2019年9月10日(火)
寒い寒い美術館の中、
少し空調が緩むのが、
エスカレーター・ホールです。
そちらで
モニターによる「名画の背景」が上映されております。
いつもは素通りすることが多い場所
ちょっと冷えが緩むのでホッとできてついつい足を止めてしまいました。
きちんと見てみたら
結構面白いンです!
1つ1つは1分間ほどと
短いのでさっくりと気軽に見られます。
例えば
今も残っている画家のアトリエの様子が映し出されます。
セザンヌのアトリエ。
セザンヌの作品『キューピッドの石膏像のある静物』と
同じ像がある!りんごもある!
例えば
絵に描かれた風景が映し出されます。
モネの描いた川辺です。
同じ!同じ!
モネの絵を見ていますと
こんな色美しい場所が本当にあるのかと
画家の目を通した特殊な世界ではないかと
思ってしまいますが・・・同じ!!
例えば
現在のフォリー=ベルジェール(劇場)の外観と内装が映し出されます。
マネ『フォリー=ベルジェールのバー』では
鏡にうつっていた方、
実像のフォリー=ベルジェールがわかります。
オペラ座とはまた違った煌(きら)びやかさで、派手です。
ここで空中ブランコまでやっていたの?と賑やかさに驚きです。
未完の魅力
何らかの理由で完成されなかった描きかけの作品も展示されておりました。
そちらがまた素晴らしくて!
普段は買わない絵葉書を買ってしまいました。
セザンヌ『曲がり道』
もう一点
ドガ『傘をさす女性』
こちらは絵葉書が無く残念です。
未完であるが故に
これからどのように変化していくか
未知の領域で
空想の余地が広がり
今にも動き出しそうなのです。
風景は、風が通り抜け木々が揺らぎそうです。
道の向こうから誰か手を振って近づいてくる予感がいたします。
傘の女性は、こちらを今にも振り向きそうです。
(絵葉書欲しかったです)
ドガの作品は
しっかりと完成した作品『窓辺の女』が横に展示されておりましたので
より強く感じられました。(かえすがえすも絵葉書が無くて残念でした)
しかもこの女性、同じ人なのでは?!
・・・
未完の絵だけが持っている、不思議な魅力だと思います。