2019年6月11日(火)
上野公園、国立西洋美術館『松方コレクション』展に行きました。これも松方コレクションだったの?!と、どこかで見たことある絵がチラホラとありました。
モネ「積みわら」大原美術館
マネ「自画像」ブリヂストン美術館
ゴーガン「扇のある静物」オルセー美術館
ゴッホ「アルルの寝室」オルセー美術館
画廊ラベル
美術館に行きますと、絵の横に絵の解説が書いてあります。
今回、その解説の上に「絵を買った時の画廊ラベル(の写真)」が展示されておりました。
この展示はとても珍しいです。初めて見ました。
ヨーロッパみたい
国内の美術館に行きますと、絵はたいてい横一列にズラーっと並べて展示されおります。混雑している時も一枚ずつじっくりと見られます。
今回、1つの部屋のみではありましたが、ちょっと違っておりました。
大きな絵は1段・小さな絵は2段・もっと小さいものは3段に。
↓こんな感じです。
ルーブルやエルミタージュに行きますと、所狭しと壁中に絵がかかっております。あのような感じです。一枚の絵だけでなくて、壁全体が一枚の作品になっているような、あの感じです。
中央に大きなベンチもあります。ベンチに腰を下ろしてゆったりと眺める贅沢な時間。
ヨーロッパ旅行した時を思い出させてもらえました。
額縁だけ
今回最大のビックリ展示。中身”カラッポ”の額縁だけ。遠目からもわかるサイズで、何が起こったの?!!と慌てて解説を覗きに行きました。
「睡蓮、柳の反映」モネのサインとお花が残ってる!
今回最大の目玉。モネ「睡蓮、柳の反映」
上半分が無くなってしまった絵が修復されて展示されております。
絵の側で、デジタル復元されていく様子の画像をながしております。
1920年代半ばのガラス乾板が残ってた!
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AI にモネの彩色パターンを学習させる
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人の手による調査
↓
デジタル復元
在りし日の姿をじわじわと取り戻していく様子を見ることができます。
ガラス乾板:昔の、昭和前半までの写真フィルム。フィルムではなく、ガラスの板に写っている。
もっと古いと銅板。モノクロ。
次は大塚国際美術館の出番ではないでしょうか?
大塚国際美術館
世界中の名画をオリジナルと同じ大きさに再現している”陶板”の美術館。環境汚染・自然災害・火災(ロンドンの火災で松方コレクションの一部も失われてしまったそうです)そして時の経過から絵を守るための美術館です。美術館自体も地下に作られているという徹底っぷりです。
火災で無くなってしまったゴッホ「ひまわり」も再現して展示してくれています。
ありえない展示があったりします。モネの「睡蓮」の周りを本物の睡蓮の池で囲んだり、とか。(当然屋外です)行ってみるととても楽しい美術館です。