Bunkamuraザ・ミュージアムにて開催中の『印象派への旅 海運王の夢―バレル・コレクション―』に行ってきました。
2019年4月29日(月)
Bunkamuraの地下1階、エスカレーターを降りてすぐ左ミュージアム入り口前に、撮影スポットがあります。
今回は、ドガの踊り子さんと一緒にポージングして撮影できます。
この美術館は、結構写真撮りたい気持ちに対応してくれています。
例えば、以前開催されていた『ロマンティックロシア』展の時は、イワン・クラムスコイ『忘れえぬ女』との2ショットが撮れるようになったパネルがここにありました。
(本屋で見たことあると思います。新書『美貌のひと』中野京子著の表紙の女性です!)
印象派と申しますと、例えばルノワールのような光あふれる明るい絵(国立新美術館『ルノワール』展行きました)例えばゴッホのようなグイグイくる押しの強い絵(上野の森美術館『デトロイト美術館』展行きました)というイメージがあります。
が、
今回の美術展は、家に招かれ、お気に入りを1つ1つ見せてもらっているような、とても落ち着いた作品展になっておりました。
お金持ちがその財力にあかせて自慢するために購入するならば、もっと大きく目立つ色彩の作品を選ぶと思うのです。(エルミタージュみたいに。)
そういった絵ではありませんでした。
自分で楽しむために、1つづつ手にとって吟味するに適したサイズ。じっくりと見るための落ち着いた色合い。
忙しい日々のなかでホッと一息つくための美術品たち、と感じました。
親しみのある癒しの美術展
9000点以上ある「バレル・コレクション」の中から80点が展示されております。
9000点ってどのくらいか考えてみたことありますでしょうか。
1890年代から1920年代にかけて購入した、と説明があります。
単純にして計算しますと、
30年間で9000点を購入。1年間で300点。1ヶ月で25点。
つまり、週休1日で毎日新しい絵を手にしている計算になります。
週休1日。
ちょっと想像してみます。
仕事に疲れて家に着き、ソファーにどっかり腰を下ろし「あー今日もよく働いたー」まずはお酒をぐいっと「ぷっはーこの一杯のために生きているぅー」と一息ついて「さあって、今日の絵は何かなー?」とリモコンもってプッチとテレビを・・・
ではなくって、
ではないのですが、こんな風にイメージしますとなんだか親近感が湧いてきませんか?
音声ガイドを利用しますと、案内されながら一緒に見て回っているような気分も味わえますので、ますます親しみが持てます。
お話にツッコミを入れながら聞くのも楽しいです。
↓こんな具合に、音声ガイドを聞きながら頭の中でツッコミしてます。
(なンか、やたらと女の人に目が行くみたいなンですよねー。
この絵で注目するのソコですか?みたいな。
2つの屋台?が並んでいて”片方だけ立派で盛りだくさん”なのが
こちらとしては何か深淵な意味があるのではないか気になるのに、
バレルさんはその前に立っている2人の女性の年齢ばっっかり気にしてるし!
洗濯女についてやけに語るし。
耳飾りのプレゼントがどんな男性からかなんてあんまり興味ないです)