一月の初めは、ミヤマフユイチゴ(深山冬苺)の赤色がひときわ輝く高尾山でした。
花多き山、高尾山も
晩秋は紅葉が見事ですけれど
冬には見るべき草花もないのではと思っておりました。
その代わり
空気がキンと冴え清々しく
遠くまで見渡せる青空があります。
夏に比べて汗だくになることもなく
快適な登山ができます。
そんな中
ハッと目を惹かれましたのが
ミヤマフユイチゴ(深山冬苺)でした。
暗い枯葉の中でも
その瑞々しさを損なうことなく
キラキラと光り輝いています。
まるで
指にうっかり針を刺してしまい
プックリと浮かび上がってきた
血の様です。
生命の色。
すっかり冬枯れて静かに見える山の
その奥に秘めたる生命力が
凝縮された様な「赤」。
「赤」は「パワー」を感じさせる色です。
ところどころに見られる「赤」からパワーをいただいて
なんとか岩道を上りきった次第です。
こんな「赤」も。
冬山には「赤」が似合います。