東洋文庫ミュージアム『北斎展』にて「回顧の道」を通る

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「回顧の道」
作品の時代へと時間を遡っているような不思議な気分になれる廊下です。

入り口の展示室から次の展示室までの通路

タイムトラベル感が味わえる神秘的な通りです。

東洋文庫回顧の道

なぜ北斎はこんなに有名?

最初の部屋の展示は
「なぜ北斎はこんなに有名なのか?」
を教えてくれるものでした。

以下は、展示の解説を見ての想像です。

まず時代。

北斎が亡くなったのが1849年

アメリカ使節ペリーが浦賀に来航したのが1853年

それまで未知の国であった『日本』について

外国の人は興味津々に。

『日本』を紹介する書物に北斎の作品が挿絵として使われていた、と展示解説されておりました。

約70年も描き続けていたので質・量ともに潤沢ですし。

「この絵、誰が書いたの?」
「Hokusai?」
「あ、これもHokusai?」
「これもHokusai?」
「Hokusai?誰?」
・・・・・・

『日本』イコール『北斎』

になったのかな?

さらに

東京都美術館『コートールド美術館展 魅惑の印象派』展

にて観ましたように

「美の物語はすでに完成している。パルテノン神殿の大理石に刻まれて、富士山の麓で北斎の扇に鳥と刺繍されて」byホイッスラー

ヨーロッパの美術の世界で

それまでの保守的な芸術に飽き足らない、何か新しい道を模索していた芸術家たちに

「あ!こんなのもあるんじゃないか!!!」と

新しい道(美の形)を指し示したからかな?

そして

「これはただの挿絵ではない」

「アートだ!!」

と積極的に推した人たちがいたからですよね、

やっぱり。

東洋文庫北斎展

「回顧の道」を通り抜けると

葛飾北斎の作品がたっぷり展示されております。

静嘉堂(せいかどう)文庫美術館
『書物に見る海外交流の歴史~本が開いた異国の扉~』展

に行った時に

『解体新書』(医学)『和蘭天説』(天文学)などを見ました。

世界を開いてくれていたのも「海外」から日本に入ってきた本。

世界へと「日本」を開いていくのも本。

昔は「本」

今なら何が

それにあたるのかな・・・

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