東京都美術館『コートールド美術館展 魅惑の印象派』を音声ガイドをお供にして

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『画家の言葉から読み解く』というコーナーが更に楽しく。

2019年9月10日(火)

甘いヴォイスが耳元で「画家の言葉」を囁(ささや)いてくれるからです。

音声ガイドのナビゲーターは

俳優の三浦春馬さんです。

画家本人の言葉とともに絵をみる

画家が友人や画商に送った手紙などから

絵について語っている言葉を摘み取り

作品という大輪の花とともに味わうのは

なんて贅沢な体験でしょうか。

コートールド美術館が

保存・展示だけでなく

美術品の研究も行っている研究機関でもあるからこそ

可能な魅せ方なのだなと

うっとりいたしました。

耳元でささやいてもくれるので

うっとり倍増です。

作品横に設置されている解説の文章では割愛されている台詞(?)も喋(しゃべ)ってくれます。

画家の言葉だけでなく

コートールド氏の言葉にも心沸き立ちました。

セザンヌの作品を観て

「私は魔術を感じ、それ以来ずっとこの画家の魔術にかかったように感じている」

当時印象派の作品を世俗的だと蔑んでいた時勢の中で

「印象派は、人生を豊かにする芸術」

コートールド氏の言葉より

人生を豊かにする芸術・・・まさにその通りです。

色と光と。

眩(まばゆ)いまでの生命力と。

世界はこんなに光にあふれている

世界はこんなに美しいのですよ

高らかに歌い上げている絵画なので

大好きなンです。

・・・

以下、画家の言葉を記しておきます。

音声ガイドを借りなくても、

作品横に設置された解説文にて読むことができます。

「美の物語はすでに完成している。パルテノン神殿の大理石に刻まれて、富士山の麓で北斎の扇に鳥と刺繍されて」byホイッスラー

「この地の全ては小さく庭、畑、庭、木々、山々でさえまるで日本の風景画のようだ。だから私はこのモティーフに心ひかれた」byゴッホ

↑日本がものすごく美の理想郷のようにとらえられていて驚きました。パルテノン神殿と同列とは・・・神格化されております。

「これも確かに自然ではあるのだが、いくぶん若い女性の旅行アルバムでよくみるようでもある」byセザンヌ

↑と画家本人に言われてしまっている湖の絵ですが、湖面に映る緑の美しい魅了される一品ですよ?

「リンゴ一個でパリを驚かせたい」byセザンヌ

↑セザンヌの理想は高いですね・・・

セザンヌの直筆の手紙も展示されております。

「自然を円筒、球、円錐によって扱いなさい。物や面の各側面が1つの中心点に向かって集中するように全てを遠近法の中に入れなさい」(1904.4.15)fromセザンヌ toベルナール

↑画家の芸術論が手紙の中で書かれているため、研究対象としても価値のある手紙だそうです。

見ているだけでも筆記体の流れるような文字が美しいです。

手紙の中で

伝統的な絵よりも、自然を見て描くことの大切さを説いていたところが

先日見に行きました『円山応挙から近代京都画壇へ』展

「円山応挙」との共通するものを感じました。

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